アマドメイヤとくらやみ人魚

『十年前に消えたはずの友人から、手紙が届いた。
あの子はまだ、あの廃水族館をさまよっているのだろうか──。』

アマドメイヤは、十年前の集団神隠しにあった子どもたちのなかで、たったひとりだけ帰ってきた少女。
メイヤのほかの7人の子供たちは、今もまだ行方不明のままだ。
事件後、遠くの町へ引っ越したメイヤのもとへ、行方が知れないままの親友から手紙が届いた。
同封されていたのは、神隠し事件が起こった廃水族館の招待券。
メイヤは神隠しの真実を求めて、忌まわしい町へと戻ってきた──。

＊　＊　＊

怪異に囚われ、半身を「くらやみ人魚」に変えられてしまったメイヤ。
二本の『足』を取り戻して地上へ戻るために、水没した廃水族館をさまようことに。
周囲をうろつく異形の怪異に捕まってしまうと、メイヤは身も心も凌辱され、救いのない結末を迎えることになります。

＊　＊　＊

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