時は大正。

駐在武官として欧州に赴任する甲山正史と見合い結婚した貴女。
二人は婚礼の日の夕方、東京駅発下関行の豪華寝台特急「聚楽号」に乗り込み、欧州への旅路についた二人は、新米夫婦らしいぎこちなさの中、徐々に愛情を深めていく。

――嗚呼、待ち受ける運命も知らずに。

※注意※
本作には登場人物の死を想像させる描写が御座います。

[登場人物]
甲山正史(こうやま・まさし) 二十七歳
十一月十六日生 帝國海軍中佐(駐在武官)
幼少期より頭脳明晰、町内の「神童」と持て囃され、近所の素封家から「海軍将校になること」を条件に学費の援助を得、十六歳で海軍兵学校に、卒業後は士官候補として海軍で任官。
周囲の期待に応えるべく勉強一筋、

誰かに恋心を抱くこともなかったため、初恋は貴女で、深く愛するようになった。


トラックリスト
トラック1「序章」
トラック2「旅立ち－婚礼の後－」
トラック3「先の楽しみ」
トラック4「初夜」
トラック5「暗転」
トラック6「恐ろしき快感」

脚本
堀川ごぼこ

作画
上條ロロ


注意事項
※此の物語は架空のものであり、実在の名称等とは一切関係御座いません。