名家の後継ぎであるあなた。まだ幼いあなたは立派な後継ぎとなるべく、様々な教育を受けていた
息のつまるような日々だったが、一息つける時間もあった
それが幼馴染みのような存在である紫月アンナとの時間。彼女はあなたの父親が雇った紫月百合の娘で、昔から馴染みのある存在だった
あなたとアンナは身分の差も年齢の差もあるが、アンナはそんなことなど関係なく友達のように接してくれていた
そんな彼女にあなたはどんどんと惹かれていった
そして教育過程を終えたあなたは、意を決してアンナに告白する。アンナは既に21歳。婚約もできる年齢だ。無事に告白は成功
しかし仲を進展させたいと彼女を呼び出したその日、部屋に現れたアンナの瞳には涙が浮かんでいた
そして彼女はこう切り出す

「ねぇ、主様。あーし、旦那様に……その……ひどいこと、されちゃった。それで、あの、その時のこと……主様に報告しろって。ねぇ、主様……あーしのこと、好きでいてくれる？」