元は貴方の町の交番勤務、そして現在は警察本部の捜査第一課に所属する刑事・塩次理土。
彼は痕跡や証拠が無いと思われる場所から鮮やかに手がかりを発見し、
どんな難事件でも一人で簡単に事件を解決してしまう天才刑事として、
その名を全国にまで響かせつつあった。
理土は天才的な頭脳を持つエリート刑事としての姿は勿論、
誰に対しても人当たりの良い素直な性格から、多くの人々に慕われ、好かれていた。

そんなある日、一人暮らしの貴方が住むマンションの近くで、
夜遅くの会社帰りの女性を狙った残忍極まりない事件が発生する。
目撃者無し・防犯カメラの記録無し・近隣住民の有力な証言も無し……
加害者は被害者の女性を良く知る関係者か身内かと思われたが、
被疑者には全員確かなアリバイがあり、事件の捜査は一向に進まない。

このまま迷宮入りしてしまうかに思われたこの難事件に、理土は挑む――
しかしこの事件の背後には、彼自身の大きな秘密が隠されていたのだった。