あらすじ

ヘルマフロディトスと呼ばれる性交によって妊娠できる男性が人工的に生み出された世界。女性は奇病により絶滅し、人類は生き残るために彼らを創造した。
時は流れ、そのヘルマフロディトスたちから再び女性たちが産み落とされる。
だが、民族的な血統や先祖返りにより、ヘルマフロディトスの特徴を色濃く残す個体が生まれることもあった。それらの個体を利用し、子孫を増やす男性たちも少数ながら存在する。

ヘルマフロディトスの子孫である水棲人のオリオンは、先祖がえりを起こし男でありながら妊娠が可能な恋人のキベレを、海賊であるヘリオスにかどわかされた過去を持つ。
キベレが攫われて約10年、オリオンはヘリオスの性奴隷となったキベレと再会。彼を救おうとするが、ヘリオスによってその身を汚されたキベレはそれを激しく拒絶する―――
だが、オリオンのキベレへの執着は思いの他に強かった。
オリオンはキベレを救うべく行動を開始する。