「破廉恥な殿方は嫌いよ!」
「僕のこと、嫌いなの……？」


ジルベールを同じ年頃の令嬢と結婚させるべく、
件の一夜を無かったことにしようとするリリアーヌ。

しかしジルベールの方が一枚上手。
隣国で結婚相手を探して国を出ようと画策するも
リリアーヌを娶ってくれる話はジルベールを除いてひとつもない。


そんな折、国王陛下の療養でリリアーヌはしばらく
ジルベールと同じ執務室で仕事することに。

事あるごとに結婚を意識させてくるジルベールに
リリアーヌは動揺のあまり、思ってもいない言葉をかけてしまう。


その後、さらに身長が伸びたジルベールは
落ち着きのある紳士に成長。

これならどんな令嬢も惚れてしまうだろうと喜ぶも
リリアーヌはどうも気分が晴れない。

晴れの日を控えたジルベールに
説明のつかない気持ちを抱えたまま
紅茶を淹れるリリアーヌに事件が起きる。