純白キ蝶ハ腹ノ中デ羽化シテ哂ウ
- サンプルボイス 06:04
00:00 / 00:00
0.50x
0.75x
1.00x
1.25x
1.50x
1.75x
2.00x
再生時にサイレントモードでも音が出る場合があります
純白キ蝶ハ腹ノ中羽化シテ哂ウ
再生回数:-
2021年2月24日公開
おかえりなさい…。ここは、君と俺の、おうち、です…。
平凡な毎日だった。
高校を卒業して、ずっとアルバイトをしていたカフェで、正式に働くようになった。
カフェの仕事は、ときに理不尽なこともあるけれど、楽しくて好きだった。
紅茶や、コーヒーの香り。甘い甘いケーキのにおい。
そして、それをおいしそうに飲んだり、食べたりしているお客様の顔を見ること。
どれも大好きだった。
平凡だけど、幸せな毎日。
こんな日が、ずっと続くのだと思っていた。
あの日がくるまでは…。
彼は、最近よくカフェに来るお客様だった。
顔自体は、長い前髪で隠れていて、よく見えなかったけれど、雰囲気から、とても綺麗な男性だとわかる。
彼の注文は、必ず決まっていた。
「あなたのおすすめをお願いします」
そして、必ず私がおすすめした商品を買って、カウンターのすみっこで飲んでいた。
食事をしている姿も、とても絵になっていた。
私のおすすめを買ってくれる、常連のお客様。
ただ、それだけだった。
「待って、ました…」
その日は、月が綺麗な夜だった。
帰宅途中に、彼に出会った。
彼は、私の前で立ち止まり、そっと手を差し出し、
そうして…。
私の名を呼んだ…ーー。
甘く、優しく、愛おしそうに…。
(本編 約65分)
※
本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
本作品の音声、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は固く禁止しております。
Reproduction is prohibited.
平凡な毎日だった。
高校を卒業して、ずっとアルバイトをしていたカフェで、正式に働くようになった。
カフェの仕事は、ときに理不尽なこともあるけれど、楽しくて好きだった。
紅茶や、コーヒーの香り。甘い甘いケーキのにおい。
そして、それをおいしそうに飲んだり、食べたりしているお客様の顔を見ること。
どれも大好きだった。
平凡だけど、幸せな毎日。
こんな日が、ずっと続くのだと思っていた。
あの日がくるまでは…。
彼は、最近よくカフェに来るお客様だった。
顔自体は、長い前髪で隠れていて、よく見えなかったけれど、雰囲気から、とても綺麗な男性だとわかる。
彼の注文は、必ず決まっていた。
「あなたのおすすめをお願いします」
そして、必ず私がおすすめした商品を買って、カウンターのすみっこで飲んでいた。
食事をしている姿も、とても絵になっていた。
私のおすすめを買ってくれる、常連のお客様。
ただ、それだけだった。
「待って、ました…」
その日は、月が綺麗な夜だった。
帰宅途中に、彼に出会った。
彼は、私の前で立ち止まり、そっと手を差し出し、
そうして…。
私の名を呼んだ…ーー。
甘く、優しく、愛おしそうに…。
(本編 約65分)
※
本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
本作品の音声、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は固く禁止しております。
Reproduction is prohibited.
