幼い頃から壱(αDom)は「芥(ΩSub)を自分のものにしたい」という強い本能を持っていた。
けれど……芥を傷つけたくはない、優しくしたい。
その思いからずっと耐え抑制剤を飲み続け衝動を我慢していた。

長年すれ違っていたが、想いが成就し番になった壱と芥
「これからは素直になりたい」と言う芥に、壱は幸せを噛みしめていた。
しかし周りはそんな二人を祝福することなかった。

どうして、周りは邪魔ばかりをする。
その怒りに耐え、抑制剤をオーバードーズするまで飲んでしまう壱。
それを「そんなもの必要無いだろ」咎めたのは芥だった。

「我慢しなくていい、お前がしたいこと全部受け止めてやる」
今迄抑えつけていた衝動、本能…
その全てを許そうとする芥に、壱の行動は次第にエスカレートしていく。

「大切にしたい筈なのに、優しい君を酷く壊してしまいたい」