操心術0
■■■ストーリー■■■
毒は静かに街を浸食しはじめていた。
邪な欲望を抱く者たちの間に。
誰でも自分の操り人形にしてしまえる、魔法のコンタクトレンズ——『青目』が。
ウザい対立相手を、目をつけた女を、思うがままに操れる。こんな便利なものはない。
まずは不良たちの間に、魔法は広まりつつあった。
海に近い街。その高台に位置する浜ヶ崎学園の入学式。
「可愛い子多いな。楽しくやれそうだ」
吉峰由宇(よしみね・ゆう)は周囲を見回しうそぶいた。
由宇は無邪気を装った悪魔。
相手の肉体を、感覚を、感情を、記憶を——。
どんな人間でも自由自在にもてあそぶことのできる、
強力な精神操作(マインドコントロール)能力の持ち主。
思春期の訪れと共に目覚めたその力をもって、
由宇は己の欲望を次から次へと満たしてゆく。
アーチェリー部の可愛いクラスメート、姫神七聖。
新聞部の元気な先輩、星月晶。
落ちついた美人の最上級生、胡桃つかさ。
由宇の操り人形と化した彼女たちは、言われるままに、嫌がりながら自分の手で服を脱ぎ、
あるいは心から喜んで由宇の体を舐め回し、足を広げ——恐怖し、
あるいはどろどろの快楽に包まれながら、犯されてゆく。
感情も、快感も、記憶も……愛情さえも由宇の意志ひとつで簡単に
切り替えられてしまう彼女たちが、この檻から逃れるすべはないのだった。
しかし、やがて『青目』の魔の手が浜ヶ崎学園にも伸びる。
「ねぇねぇ、青い目の王子様の噂、聞いた?」
「すごい美形で、一目で恋に落ちちゃうって」
「おい、『ブルー』って知ってるか?」
「ああ、どんな女でもコマせる魔法のヤクだろ? でも、それ使うと『青目狩り』に会うって話だぜ」
「うん、その女に出会ったら生きて帰れないってな」
「……」
由宇の能力の前では、『青目』の力など児戯にも等しい。
だが、これ以上、操心と愉悦の楽園を乱されるのは気に入らない。
邪魔者はつぶす!
行動を起こした由宇が、女と出会うのは必然だった。
最強無比の力を持つ由宇。
『青目』を狩る無敵の女戦士。
あらがえない運命の鎖が今、交錯する———。
■■■登場キャラクター■■■
●姫神七聖(ひめがみ・ななせ) CV:沢代りず
アーチェリー部期待の新人。明るく活発、クラスの人気者。
自分から何かを言い出しては周囲に突っ込まれる、いじられキャラ。
またすぐアイドルやスポーツ選手に憧れるミーハー気質。
胡桃つかさの幼なじみ。
●星月晶(ほしづき・あきら) CV:香澄りょう
新聞部の二年生。
どんなことでも聞き逃さず、どこにでも顔を突っこみ記事を取ってくる敏腕記者。
ただしその興味は少々偏っており、どんな事件でも色恋沙汰に絡ませてしまう悪癖あり。
●胡桃つかさ(ことう・つかさ) CV:金松由花
かるた部の最上級生。冷静沈着で、男女を問わず人望が厚い。
教師以上に落ち着いていて、特に先生の五十嵐風露と話していると
どちらが年上かわからない。
男女関係のことも平然と話題にして、周囲からは年上の男に色々教わっていると
勝手に噂されている。姫神七聖の幼なじみ。
●Rei(れい) CV:幸代彩里
『青目』を狩る謎の少女。正体不明だが恐らく胡桃つかさと同年代。
女を操り非道を働く男が許せず、桁外れの身体能力をもって叩きのめして回っている。
●五十鈴風露(いとすず・ふうろ) CV:羽高なる
浜ヶ崎学園の教師。通称「ふーちゃん」。国語担当。
将来の夢は旧家の蔵から未発見の文献を発掘すること。
様々な意味で絶大な人気を誇るが、本人はまったく気づいていない。超絶天然。
●美門水蓮 / 木蓮(みかど・すいれん / もくれん) CV:逢川奈々
浜ヶ崎学園の双子養護教諭。これでも風露と同い年。常に一緒に行動している。
怪我人が出ると即座に現れ、即座に保健室へ連行。
傷口を見る目が怖い、消毒で痛む顔を見せると目がぎらぎらするなど、
あれはドSだと恐れられている。
●吉峰由宇(よしみね・ゆう)
見た目は普通、人畜無害だが、凶悪な精神支配能力の持ち主。
生来のマインドコントロール能力を持ち、どんな相手でも操ることができる。
思春期と共に目覚めたその能力によって、思うがままに自分の欲望を満たして回る。