アブダクト・コントラクト -ABDUCT CONTRACT-
■あらすじ
魔物に侵攻され、破壊の限りを尽くされた廃村。
そこで新米冒険者「オピス」は、あるものを見つける。
「大切なふたりの娘を、どうか探して欲しい」
かつての村の中心だったであろう集会場の跡地に貼り出されていた
今にも崩れてしまいそうな年代物の依頼書。
風化していることを考えると、依頼人も、もはや生きてはいないであろう。
それでもオピスは、諦めていなかった。
もし依頼人が、ふたりの娘が、生きていなくても……。
「家族の想い」を伝えることはできるはずだから。
魔物によって家族を殺された過去を持つオピスは依頼書を手に取り
最後の目撃情報があったとされる森深くにある村に歩みを進める。
それが自らの破滅を招くことになるとも知らずに。