ピットスポルム一葉・二葉
全寮制の高校に通う矢野久哉の悩みの種は同室で学校一の問題児、小田島苑だった。 門限を守らず、男子寮に女子生徒を連れ込み性行為に耽る姿を目撃し初めて 見る男女の生々しい営みに混乱と欲情を感じてしまった矢野に半ば強引に自己処理の手伝いを行う。 「生真面目な優等生」を揶揄う小田島、かと思いきやそこには誰に も言えない恋愛感情とトラウマが混在していて―—。 小田島の行動と、時折見せる切なげで愛おしく苦しそうな表情に真意が押しはかれずすれ違う二人。 相手を想うあまり心の奥に押し込めたたくさんの「好き」とその人の気持ちを知るために投げかけた「知りたい」が 交わる苦しくも優しい恋物語。