乙女恋心プリスター
■□■ストーリー■□■
空に光のリングがあり、大地に巨大な城がそびえ立つ、名もない世界。
そこには女の子の分身となる不思議な生き物『プリスター』がいる。
凶悪な可愛らしさと、特殊な能力を持つプリスターの活躍により、
名もない世界に国が生まれ歴史が刻まれていった。
古い時代が急速に衰え、緩やかに新時代が変化していく時代……
その先駆けとなったのが、リリカルプロダクションが送る『マホウ少女』の存在。
マホウと呼ばれる輝かしい力を持った自らのプリスターを繰り、
自在に空を駆け、国境を越えて活躍するマホウ少女の姿は、凛々しく美しい新たな時代の象徴となっていた。
メディアはマホウ少女たちの活躍を連日取り上げ、瞬く間に世の女の子たちの憧れの的となり
そのマホウ少女になるための世界的ビックイベント『マホウ少女決定大会』に、
女の子たちはこぞって参加するのだった。
大陸にある3つの国からそれぞれ代表チームを決め、
決戦の舞台『キンキン城』にて新たなマホウ少女を誕生させる大会。
だが、女の子だけではプリスターは輝けない。
熾烈な戦いの中では、華奢な身体と心は挫けてしまう。
頂点を目指す女の子とプリスターを導く存在、サモンディレクターが必要不可欠なのだ!
【マリアンロード】
大陸三国の一つ、女王統治国家『マリアンロード』で、
女王を守る騎士……の見習いをしているナカジマタカシ。
男である彼にとって、マホウ少女決定大会の開始は何の関係もない、いつも通りの朝のニュースでしかない。
——はずなのだが、なぜかサモンディレクターとして大会に出場することになってしまった。
ことの発端は、マリアンロードの姫君であるジュリエッタ姫の一言。
『マホウとかいうのがどんなものか見てみたい』
女王、果てはそのご息女であるジュリエッタ姫を
守り仕えるために騎士を目指すタカシにとって、拒否権は無い。
ジュリエッタ姫の願いを叶えるために、タカシはサモンディレクターとして大会出場を決めたのだった。
しかし事態はそれだけで済むわけがなかった。
あろうことか、ジュリエッタ姫が自ら大会に出場するために、
無理矢理タカシに同行することになったのだから。
とりあえずプリスターを鍛えるために、
ジュリエッタ姫と深い関係になることを想像して鼻血を噴き出すタカシ。
(鼻)血の海で昏倒するタカシは、マホウ少女を誕生させることができるのか!?
【ツドラ】
厳しい寒さと山脈で支配された大陸三国一の大きさを持った国『ツドラ』。
自国の繁栄のためなら、プリスターを酷使し、国のためにプリスターを使わない者は
賞金首として指名手配されるような、過酷な国。
サモンディレクター協会で賞金稼ぎをしているアモンに、政府からの直々の命令が下された。
それは『マホウ少女決定大会にて優勝して、自国からマホウ少女を輩出せよ』というものだった。
無論、大会の厳しさを知るアモンは命令を一蹴する。
しかしアモンを気に入るツドラ政府の重鎮アベル(♂)から直々に賭けが持ち出された。
『優勝すればお前に自由をやる。しかし優勝できなければ、お前の自由は永遠に失われる』
自由とは、ツドラという国に住む者にとって最高の特権である。
プリスターを持てない病気を持つ妹『ミャン』を、国からの圧迫から救えるかもしれない。
しかし賭けに負ければ貞操の危機……だがアモンは迷わず、アベルとの賭けに乗る。
たった一人の家族であるミャンを救うために。
【モンローハート】
カイト・ヒジカタがサモンディレクターになった日、
世界は『マホウ少女決定大会』の開催で沸き立った。
もちろん彼のいる大陸三国の一つ『モンローハート』も、
各メディアで自国からの出場者を紹介するなど盛り上がっていた。
女の子たちが憧れるマホウ少女を輩出させたサモンディレクターともなれば、
世界中から注目される存在となれる。
今後の人生では勝ち組間違い無し、ハーレムも夢じゃない!!
それがモンローハートという国であり、
それを信じてサモンディレクターになるのがカイト・ヒジカタという男だった。
おピンク色の未来を夢想するカイトだったが、
新米サモンディレクターの彼には『プリスター武闘専門学区』への臨時講師の勤務が命じられてしまう。
マホウ少女決定大会に出場して優勝するという夢を、
第一歩目から行動の拘束によって地に落とされてしまった。
暗黒の未来しか想像できにない勤務先に向かったカイトだったが、そこで待っていたのは——
一匹のプリスターと空から落ちてきたお尻がちょっと大きな女の子だった。
彼女はカイトに未来をもたらす天使なのだろうか?