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「わたし、小悪魔ガールになりたいっ!」 深夜、わざわざ俺の部屋にきて頭の悪い宣言をする妹――緒花。 緒花が持ってきた頭の悪そうな雑誌には、これまた頭の悪い記事が載っていた。 『イマドキのモテカワ女子は小悪魔ガール☆』 『エッチなコトをいっぱいベンキョーして、まだ見ぬ王子サマをトリコにする準備をしよー☆』 どうやら正しい性知識を学ぶ目的らしいそのコーナー。 しかし単純バカな緒花は煽り文句だけを鵜呑みにしているようだ。 これは、面白いことになるんじゃないか……? 「ぐふふっ、仕方ないな……だったら俺がエッチなことの特訓相手になってやろうじゃないか」 「マジでっ? いいのっ?」 「……えっ? お、おう」 「するするっ、お兄ちゃんとエッチのトックンするっ☆」 予想外にもノリノリな緒花にちょっとばかり気圧されながらも、気を取り直してニヤリとほくそ笑む。 同意の上なんだ、好きなだけ楽しませてもらおうじゃないか……!