時計仕掛けのレイライン ─朝霧に散る花─
ずっと探してる。    境界線の向こうの、きみを――       時計仕掛けのレイライン、最後の幕がついに開く。 ■ストーリー 夜ごと学園に現われていた『夜の世界』は崩壊し『夜の生徒』たちは消え去った。 20年前に起こった学園での火事が、すべての原因ではないかと考える主人公たちは、 『夜の生徒』として消えた仲間と再会するためにも、事件の詳細を調べ始める。 一方、姿を消していた学園長は、『夜の世界』を復活させるために密かに動き出した。 20年前に一体学園では何があったのか? 時を操る魔女、クラール・ラズリットはどうしているのか? そして夜の生徒たちは今…。 学園にまつわるすべての謎が、いよいよ明らかに。 ■登場キャラクター 【手紙に導かれ入学してきた屈強な主人公】 ●久我 三厳 私立天秤瑠璃学園1年生。主人公。 口調はやや乱暴めで好戦的だが、根は面倒見がよく、結局厄介なトラブルに巻き込まれたりする羽目に。 学園では『久我満琉』と名乗っているが、本当は満琉の兄にあたる存在で、憂緒たちよりも年上。 憂緒とは何かと口論することも多いがお互い憎からず思っている。 小太郎がいなくなってしまったことに、まだ少し慣れない毎日を過ごしている。 「本当なら学園の案内が来たのは、こっちの妹の満琉の方だったんだが、胡散臭いんで代わりに俺が来た」 【消えていった特査の仲間】 ●烏丸 小太郎 (CV:門倉宗一) 主人公とおなじく1年生で、クラスメイト。 『おまる』というアダ名で呼ばれている。 仲間意識が高く、主人公と憂緒の言い合いも微笑ましく見えるようでニコニコと見守っていた。 夜の世界が崩壊した後、花立睦月の帰還と共に主人公たちの前から消えてしまった。 果たして、主人公たちは彼ともう一度再会できるのか…? 「さよならって………言ったほうがいいのかな………」 【如何なる時も沈着冷静な特査を統べる少女】 ●鹿ケ谷 憂緒 (CV:森谷実園) 主人公たちがやってくるまで一人で特殊事案調査分室を運営していた2年生。 理知的で冷静、頭が良すぎて浮いてしまうタイプながらも、人当たりは礼儀正しく丁寧。 が、気軽に人を寄せ付けない孤高の雰囲気を持っている。 目的のためには多少強引な手段もとる過激で苛烈な一面がある。 学園長に押し付けられた形になった主人公たちには全く興味がないようなそぶりを見せていたが、 だんだんと打ち解けていっている。 行方不明の友人、花立睦月を捜すために学園にやってきて、その目的も達成したのだが、 消えてしまった小太郎のためにも20年前の真実を探そうとしている。 「睦月とは、ここへ来る以前からの親友です。信頼が置けることは保証します」 【地下図書館にいる豊富な知識のサポートメンバー】 ●リト (CV:鶴屋春人) 広大な地下図書館にいつも一人だけでぽつんといる、謎の女生徒。 何年生で、どこのクラスかもわからない。 図書館に置いてある本の内容を全て覚えているらしく、その知識と記憶力で特殊事案調査分室をサポートする。 人と会話することが好きで愛想もいいため、図書館を訪ねた者はそれなりにもてなしてくれる。 ピンポイントに質問されたことだけしか答えないという 一見嫌がらせのような対応をするが、本人に悪意は全く無い。 常に自分以外の人に対してはフルネームで呼び、いつも古めかしくて大きな本を持っている。 人間ではなく、学園の創立者クラール・ラズリットに作られたホムンクルス。 「20年前……。私の記録にもそれは残っていないわ」 【学園を取り仕切り、夜の世界の復活を企む学園長】 ●九折坂 二人 (CV:小倉結衣) 天秤瑠璃学園の学園長の椅子に座る小さな女の子だが年齢は不詳。通称「学園長」。 常に飄々としていながら喜怒哀楽は激しく、おおげさにわざとらしく演劇めいた言動をする、 何を考えているのかよくわからないピエロ的な性格。 笑い上戸で、大して面白くもないことでもすぐに大笑いする。 謎の「主」に作られたホムンクルスで、主の命令により夜の生徒の復活を最優先で行動しているため、 主人公たちと敵対することになった。 一時は宝物庫に閉じ込めていたが、現在は逃亡中。 「さあっ!!!! もう一度よみがえる時が来たよ!! 夜の世界!! そして夜の世界の住人達よ!!!!」 【謎の少女】 ●アンデル (CV:柚原みう) 三厳と満琉の前に現れる謎の少女。 薄く透けた幻のような姿をしている。 かつで、久我家のすべてが燃えたときの記憶の中に、なぜかこの少女が居たような……。 それは忌まわしい記憶の幻影なのか。ただの悪夢なのか。 それとも? 「たとえそれが苦しみを伴う行為であったとしても……」 【香りを掌る名家のパフュームソーサレス】 ●アーデルハイト・リッター・フォン・ヴァインベルガー (CV:白月かなめ) 魔術の名門の家の若き女当主。 いわゆる「香り」や「薬草」を使う魔術の家で、表向きは老舗の香水メーカーを経営している。 正義感が強く行動力があり、あらゆる事柄の不正・ズル・不誠実なことが許せない気高くて高潔な性格。 極度の負けず嫌いな性格が災いし、犬猿の仲の執事との口論では自分が不利になっても止めることが出来ず、 墓穴を掘った末にいつも涙目になるまで言い負かされている。 祖母の品を回収するために学園にやってきたが、 夜の世界の秘密を知った今は憂緒たちの力になるため、目的を遂げた後も学園に残っている。 【無口な毒舌執事】 ●ルイ (CV:有村祥) アーデルハイトと常に行動を共にする執事。 代々本家に仕えることを生業とするヴァインベルガーの分家出身で、アーデルハイトとは従兄妹の関係。 普段は無口で佇んでいるが、基本的にアーデルハイトと仲が悪く時折舌打ちしている。 口がよく回り、発言を許されるとマシンガントークで毒を吐く。 赤い瞳を持つ強力な魔女だが、生来の力ではないためその使用には制限がある。 「無理はしておりません。人の話ちゃんと聞いてたのか、お前は――で、ございます」 【ヴァインベルガー本家からの使者】 ●アーリック・リッター・フォン・ヴァインベルガー (CV:ますおかゆうじ) ヴァインベルガーのかなり端の方の分家の出身で、 魔女の目玉との適応数値が高かったため本家に養子に入ったルイの義兄。 ヴァインベルガー本家に多大なる恩義を感じており、先代当主たちの意思を尊重する。 その先代当主たちの命を受け、再三の帰還要請を無視し続けたルイとハイジを ドイツに連れ帰るために天秤瑠璃学園にやって来た。 「みくびるなよ。相当特殊な場所であることくらいは一歩入った時点でわかった」 【昼と夜を繋げる魔方陣を動かす魔女】 ●村雲 春霞 (CV:野神奈々) 村雲静春の双子の姉。 学園には入学しているものの授業には出ず時計塔の内部に住んでおり、 昼と夜、二つの世界を繋げる魔術の大元である魔法陣を動かしていた魔女。 鍔姫とは親友同士。 生まれついての魔女で幼い頃から物を操る能力を持っている。 マイペースな性格だが、大切な守りたいもののために魔女としての自分の運命を受け入れている芯の強い人間。 一般生徒からは姿を隠しており、存在を知っているのは学園長や学園の深部に関わっている者たち、 特査メンバーと鍔姫のみ。 「ヒメちゃんと一緒にスケープゴートやってました。私も一応これでも魔女でーす」 【天秤瑠璃学園風紀委員長代理】 ●壬生 鍔姫 (CV:かわしまりの) 風紀委員に復帰し、風紀委員長代理として忙しい毎日を送っている。2年生。 自分に厳しいしっかりもので、責任感が強く、それでいて面倒見の良い性格。 例え自分にとって利益がなくとも、他人のために動ける。 第一章(黄昏時の境界線)で魔女としての才能が開花し、 優れた直観力で嘘はすぐに見抜いてしまう能力を持っている。 村雲春霞とは親友同士。 「う、うん、かわいい。猫はかわいいとも」 【いろいろあって特査の小間使い】 ●村雲 静春 (CV:古河徹人) 壬生鍔姫とコンビを組んで校舎を見回っていた元風紀委員。2年生。 口が悪く短気で、すぐに頭に血が昇る性格。愛想はまったくといっていいほどなく、 いつも不機嫌そうな顔をしているが仕事はきちんとやる真面目タイプ。 第一章(黄昏時の境界線)のとある事件をきっかけにして特査メンバーになるが、 主人公からはパシリ扱いをされている。 自分のことを先輩扱いしない主人公のことはかなり気に入らないらしく、口げんかが絶えない。 双子の姉、村雲春霞には全てにおいて敵わず基本的に振り回されている。 「クソ久我ぁ――!! 早く手伝っ……うわあああ飛び回るんじゃねーこの骨格標本ーッ!!」 【姿をあらわした憂緒が探し求めていた親友】 ●花立 睦月 (CV:倉田まりや) 憂緒の親友にして、幼馴染であり相棒の女の子。 学園内で行方不明になっていたが、夜の世界が崩壊した後に無事保護された。 明るくて人懐っこく、天然な性格だが基本的に豪胆で『小さいことは気にしない』というのが基本理念。 憂緒にとっては大切な友人であると共に、 まったく意識せずに出すなにげない一言がヒントになるワトソン的存在。 「今日から特査でお世話になるね!」 【主人公の妹で、未知の力を持つ魔女】 ●久我 満琉 (CV:shizuku) 主人公の妹で、本物の『久我満琉』。 強力な魔女だが、能力の詳細は自分でもよくわかっていない。力を使いすぎると体調を悪くする。 天秤瑠璃学園には自分が行こうと思っていたのに、 結局押し切られてお兄ちゃんを行かせてしまったこともあり、お兄ちゃんのことは大分心配している。 基本的に引っ込み思案で人見知りだが、兄の三厳に対してだけは内弁慶炸裂する性格。 「出てってよー!着替えろって言って、居座るってどういうつもりさ!」