ID-Identity- PV
──わかりやすく例えよう。ここに物語の書かれた一冊の本がある。  ──この本のページをバラバラにした時、そこには何が残る?   ──物語のアイデンティティとも言えるテーマはどうなる? 緑桐学園に通う秋月修二。 1週間の停学を終え、再び代わり映えのしない日々へ戻ろうとしていた。 だが……ある時を境に日常は崩れ去り、それは確実な歪みとして表面化し始める。 違和感に蝕まれていく世界の中で、 彼と彼の周りの人達は「自分らしさ」を守れるのだろうか。 ──いつからか雲に覆われてしまった空の下、   彼の日常たる「咲深町」を揺るがす出来事が今始まろうとしていた。