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■ストーリー
「それで……どうする? 引退か、続行か?」
私"杏奈"人生の岐路に立たされていました。
アイドルを続けるか、それとも引退するか――。
引退を示唆されて、あらためて自分自身の気持ちが明確になったのです。
まだ諦めたくない。
まだ仕事を続けたい。
それが私の気持ちです。
「お仕事、続けさせてくださいっ! これまで以上にがんばりますからっ!」
マネージャーさんは『その言葉を待っていた』と言わんばかりに笑みを浮かべました。
「杏奈ちゃんがその気なら、売り出す手がないことはないんだけど……」
それから――数日後……。
その日は、事務所で水着に着替えさせられました。
水着のままワンボックスカーへ乗せられます。
撮影にでも行くのかと思ったら――。
「ちょっと待っていて。すぐにお客さま方が集まるから」
どことも知れない場所に立ったまま、私はまだ不安を抱いています。
「あ、あの……。何をするんですか……?」
「大切なお客さまなんだから、しっかりとおもてなしをするんだよ」
「で、でも……わたし……こんなこと……」
「『何でもやりますっ!』って言っただろ」
こうして、私の人生は狂い始めました――。