デモムービー
■ストーリー 疲れて眠っていた、ある夜。 「んちゅば、ちゅ、はあ、ちゅっ、んぢゅ、ちゅ、ぱ……」 妙な音でうっすらとだが目が覚めてしまった。 よくわからないが、声もするような気がする。 だが、眠い。 何せ私は疲れている。 だから、気にしないでこのまま寝ようと思った。 私が再び重く目を閉じて、ベッドの弾力に身体を預けて意識を手放そうとした時―― 「はあ、はぁ…姉さん……っ」 ―――えっ? 「あぁん……も、もう、咥えきれなひぃ……ぢゅ、んぢゅっ……」 それは、横で寝ているはずの妻の奈々緒の声、そしてもうひとつは、奈々緒の弟の栄介くんの声だった。 一体、何がどうなっているのか。 奈々緒と栄介くんは、ここで何をしているのか。 それ以前に、この声の主たちは、本当に奈々緒と栄介くんなのか。 何がなんだかわからないまま、私はうっすらと目を開けて声のする方角を見た。 すると、そこには…………