夏ノ雨 OP
■ストーリー 三橋学園に通う、桜井宗介(さくらいそうすけ)。 家庭や学園生活に多少の問題を抱えてはいたものの、 女の子でありながら男友達のように気軽に付き合える親しい女友達、 宮沢翠(みやざわみどり)や、優しい姉的存在の幼なじみ、 伊東ひなこ(いとうひなこ)、親友でもあり良いライバルでもある 武田一志(たけだかずし)といった友人たちに囲まれ、平凡ともいえる学園生活を送っていた。 ある日彼が帰宅すると、見ず知らずの少女がそこにいた。 瀬川理香子(せがわりかこ)──彼女はそう名乗った。 周囲を威圧するような凛とした美しい少女。 思わず見とれる宗介に、母はこう紹介した。 「あんたのお姉ちゃんよ。同い年だけどね」 お姉ちゃん? 同い年の? 「先日、父が亡くなりました」 宗介が幼少の頃に離婚して行方知れずの父。 彼女はその娘で、遺言により引き取られてきたのだ。 「というわけだから、面倒見てやって」 「俺が……!?」 「あったりまえでしょ、あんたにとっちゃ姉弟でも、私にとっては赤の他人よ」 こともなげに言う母。 戸惑う宗介に、理香子は言う。 「わたしのことは、いないものと思ってくれていい。迷惑をかけるつもりはないわ」 夏を控えた梅雨の日。 突然現れた美しくも刺々しい同い年の姉との、同居生活が始まる。