鬼の守り人
水穂国の辺境の市、高雲市の外れにある雲上山。 その頂上には古来よりどこからともなく建物が現れる”神惑い”と呼ばれる現象が起き続けていた。 そして、隠宮と呼ばれるその建物が現れる度に魔物が人里へ降りてくるようになるのだ。 隠宮は奥に潜む主を倒すことで消え、それと同時に魔物も消える。 その仕組みに従い、高雲市の名家である五野家は代々隠宮が現れる度にそこに乗り込み主を倒してきた。 そして現在、その隠宮が城として再び姿を現した。 五野家の当主である千穂はそのお役目に従い、隠宮に乗り込む。 果たして彼女に待ち受けるのは……