あまとろみるくの配達屋さん
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あまとろみるくの配達屋さん
再生回数:-
2022年8月2日公開
本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
本作品の音声、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は固く禁止しております。
ああ。オレはもうすぐ死ぬんだ…ーー。
耳障りな雌猫の鳴き声を聞きながら、オレは自分の死期を悟る。
淫魔。
それがオレの種の名前だ。
けれど、オレは淫魔としては出来損ないだった。
淫魔の主食はヒトの精気だ。
だけど、オレはヒトが怖かった。
オレにとってヒトは、悪魔よりも恐ろしい存在だった。
何とか生きようとした。
必死だった。
けれど、もうダメかもしれない。
だんだんと動かなくなる体。
だけど、オレは、死にたくない…。
死ぬのは怖い…。
生きていたい…。
「見てられないな」
死を恐れながら、人気のない路地裏に座り込み、うずくまるオレに、そう声をかけてきたのは、オレと同じ、淫魔だった。
「無視しようとも思ったけど、ボクの縄張りで死なれたら迷惑なんだよね」
オレが苦手な、キラキラとした雰囲気を漂わせるその淫魔は、そう言いながら、オレにタブレットを渡してきた。
画面に映し出されたのは、かわいらしくデザインされたとあるサイト。
【あまとろみるくの配達屋さん】
ーーあまくて極上の快楽(みるく)をあなたにーー
そこは、淫魔たちが運営する、『ミルク』のオンラインショップだった。
オレは、藁にも縋る思いで、そのショップの配達淫として登録する。
オレの、理想のヒトが、見つかることを祈って。
本作品の音声、テキスト、画像等の無断転載・無断使用は固く禁止しております。
ああ。オレはもうすぐ死ぬんだ…ーー。
耳障りな雌猫の鳴き声を聞きながら、オレは自分の死期を悟る。
淫魔。
それがオレの種の名前だ。
けれど、オレは淫魔としては出来損ないだった。
淫魔の主食はヒトの精気だ。
だけど、オレはヒトが怖かった。
オレにとってヒトは、悪魔よりも恐ろしい存在だった。
何とか生きようとした。
必死だった。
けれど、もうダメかもしれない。
だんだんと動かなくなる体。
だけど、オレは、死にたくない…。
死ぬのは怖い…。
生きていたい…。
「見てられないな」
死を恐れながら、人気のない路地裏に座り込み、うずくまるオレに、そう声をかけてきたのは、オレと同じ、淫魔だった。
「無視しようとも思ったけど、ボクの縄張りで死なれたら迷惑なんだよね」
オレが苦手な、キラキラとした雰囲気を漂わせるその淫魔は、そう言いながら、オレにタブレットを渡してきた。
画面に映し出されたのは、かわいらしくデザインされたとあるサイト。
【あまとろみるくの配達屋さん】
ーーあまくて極上の快楽(みるく)をあなたにーー
そこは、淫魔たちが運営する、『ミルク』のオンラインショップだった。
オレは、藁にも縋る思いで、そのショップの配達淫として登録する。
オレの、理想のヒトが、見つかることを祈って。
