阿片の毒が緩やかに大陸を蝕んでいた時代、「掃き溜め(ラジジャン)」と呼ばれる街があった。
役人の目も届かぬ無法地帯のその街は、西を「胡蝶(フーディエ)」、東を「蜘蛛(ジーチュ)」が縄張りにしている。
彼らは日々血で血を洗う抗争を繰り返していた。
ここに、故あって蜘蛛と深く関わることになった女たちがいる。
ある者は毒に侵され、ある者は糸に囚われ、またある者は証を望んだ。
これは掃き溜めの街に巣食う、痛みと血の物語。
■物語
「蜘蛛(ジーチュ)」の娼館「紅玉楼」の娼婦であるあなたは、
ある日、首領の劉矜(ラオジン)の手で奴隷商人に売り渡されようとしている一人の少年と出会った。
美しい紫色の瞳を持つ少年は、家族同然に育った仲間を殺された恨みから劉矜を殺そうとするが、あなたの手によって未遂に終わる。
劉矜を丸め込み少年を引き取ったあなたは、「紫深(ズーシェン)」の名を与え自らの下僕として紅玉楼に住まわせることにした。
それから十年の時が流れ、あなたは娼婦としての仕事を退き、蜘蛛の幹部の一人として紅玉楼を仕切っていた。
だが、蜘蛛の娼婦として長年飲まされ続けた媚薬「蠱月丹(こげつたん)」の毒に侵されたあなたの身体は、
客を取らなくなっても常に男を欲している。
その熱を鎮めるのは、少年から青年へと成長した紫深の役目だった。
少しずつ毒に蝕まれていくあなたを感じながらも、紫深は変わらず寄り添い続けるが――。
■登場人物紹介
・紫深(ズーシェン)
蜘蛛の娼館「紅玉楼」の女主人であるあなたの下僕兼店の用心棒。
かつては旅の雑技団に所属していたが、雑技団が蜘蛛に場所代を払えなかったため、
家族同然に育った仲間の多くを当時の首領劉矜によって殺された。
自身も奴隷として売り飛ばされそうになっていたところをあなたに拾われ、紫深の名を与えられ下僕となる。
幼いうちはあなたの身の回りの世話をしていたが、成長してからは夜の相手も務めるようになった。
親しみと敬愛を込めて、あなたのことを「小姐(シャオジェ)」と呼ぶ。
・あなた
蜘蛛の幹部の一人であり、娼館「紅玉楼」の女主人。
かつて蜘蛛一の傾城と謳われた名うての娼婦だったが、数年前に現役からは退いている。
幼い頃、親に売られて蜘蛛の奴隷となった過去を持ち、左胸の刺青の下には奴隷の烙印が残っている。
蜘蛛の娼婦が休まず客を取るための媚薬「蠱月丹」を長年飲まされ続けていたせいでその毒に侵され、
意思とは無関係に身体が火照り、男を求めてしまう。
■CV
冬ノ熊肉
■トラックリスト
1:紫深
2:主従
3:蠱月
4:侵蝕
5:激昂
6:切望
7:深愛
8:出立
■がるまに限定特典
タイトル:慰め
ストーリー:
紅玉楼の女主人になったばかりの頃、あなたは蠱月の毒がもたらす熱を夜毎一人で慰めていた。
ある夜、扉の外で紫深が聞き耳を立てていることに気づいたあなたは、部屋に入るように命じて――。
■スタッフ
制作:GOLD
企画・シナリオ:御門蓮
イラスト:aio
(C)GOLD
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