＜作品紹介＞
由緒正しきお嬢様の“あなた”と専属執事の彼。“あなた”に婚約の話が持ち上がると同時に彼が屋敷を出ていくという話を聞き、お互いの想いを自覚してしまった二人は――

■あらすじ
華族の家系で由緒正しきお嬢様である“あなた”。
“あなた”の傍には、いつも執事の小林がいた。
卒業後の進路に悩む“あなた”に、父親が紹介したのは、“あなた”の婚約者だという花沢。
そんな中、小林が屋敷を出て行くという話を聞き、自分の気持ちに気づいてしまう。
「……あなたは酷い方だ……私が一番欲しい我儘で私を縛る……」
ずっと傍に居てほしいと願う“あなた”に小林は辛そうに微笑む。
そして、小林は心に秘めていた積年の想いを“あなた”に告げる。
それはたった一度きりの短い告白。それで終わるはずだったのだが……。
「もう二度とお伝えしないと決めたというのに……」
一度きりの告白が情熱的な愛の言葉に変わる――。